昔から、人は写真やビデオを残してきた。
それは、後で大切な瞬間を思い出すため。
今は、スマホひとつで簡単に記録できる時代。
「残す」ことは、すっかり身近になった。
けれど、そのぶん
レンズ越しの世界に夢中になりすぎて、
大切なものを見落としているのかも。
あのときの 胸が震えた感情、
ふと目に入った 光と影の美しさ、
すぐそばで微笑む 大切な人の気配
ぼくが残したいのは、
そうした 目には見えないもの 。
ただ映像として記録するのではなく、
そこに込められた 想い、
これまでの人生の積み重ねが滲み出る 仕草、
その場に流れていた 空気感 までも。
それらを映像を通して
ひとつひとつ丁寧に結びつける ことで、
きっと、その人の
今までの生き方までも見えてくる
と思う。